プロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」を運営するGANYMEDE株式会社(東京都港区、代表取締役・西原大輔)は9月28日、同チームCREATOR部門所属のストリーマー・k4senがプロデュースするVTuberブランド「UltraLMTM(ウルトラリミテム)」から、6人のクリエイターがデビューすると発表した。発表当日には6人のビジュアルとプロフィール、トレーラー映像を公開し、各メンバーのXアカウントも稼働を開始。同日19時には公式YouTubeチャンネルで告知番組「LMTiMes!(リミタイムス)」を配信し、メンバーの名前とビジュアルに加え、初動の活動計画の全体像を明らかにした。UltraLMTMは2025年9月27日、東京ゲームショウ2025の会場でブランド設立と第1期オーディションの開始が発表されたプロジェクト。約1年の準備期間を経て、2026年9月20日には東京ゲームショウ2026のZETA DIVISIONブースでk4senと同じくCREATOR部門のSHAKAが発表会を開き、1期生が6人であることと10月5日・6日のデビュー日程を初めて公表していた。
ブランドのコンセプトは「想像以上、理想二乗。」。クリエイターの理想とコミュニティの理想を掛け合わせ、想像を超える体験を生み出すという意味を込めている。物語の舞台は、想像以上の可能性を求めて地球からバーチャル世界へ旅立った電脳探索船「LMTM(リミテム)」。船長のk4senが1年間の探索で見つけた6つの「原石」とともに旅が始まるという設定で、探索船はグループの母艦であると同時にクリエイターたちの配信拠点と位置付けられている。猫のふりをした電脳生命体「リリ」と「テテ」が船のエンジニア兼広報を務め、公式SNSの運用や企画・イベントの告知を担う。運営面では、オンラインゲームのアップデートになぞらえて活動を「Patch」単位で届ける「Patch型運用」を採用する。配信企画やイベント、メンバー個別の予定をパッチ更新のたびに一覧で公開し、世界観も合わせて更新。大型パッチの前には公式YouTubeで予告・告知番組を流す。第1弾のパッチノート「Patch1.0 THE LMTM AWAKENS」は「目覚め」をテーマに、1期生の初配信のほか、k4senとの対談企画やゲームコラボを盛り込んだ。同社は配信日時・内容が変更される可能性があるとしている。
初配信は10月5日と6日の各日19時から、1日3人ずつ各自のYouTubeチャンネルで行う。5日は19時にリイナ・コガ・フローライト(YouTube @Lina_Koga_Fluorite、X @Lina_Koga_F)、19時30分に雨莉まひる(@Amari_Mahiru)、20時に結川ユイナ(@Yuikawa_Yuina)が順にスタートする。リイナ・コガ・フローライトは白鳥型のMP3プレーヤーとチューブわさびを携えて世界を旅する駆け出しのダンサー、雨莉まひるはタピオカミルクティーを相棒に毎日何かを作り続け、ポップコーンの早食いを特技とするいたずらっ子、結川ユイナは歌って笑えるアイドルに憧れ、魔法郵便局でアルバイト中の魔法使い見習いという設定だ。6日は19時に花酒せい(@Hanasaka_Sei)、19時30分に鷲美大笑(@Washimi_Taisho)、20時に八千八ちう(@Pachipa_Chiu)が続く。花酒せいは酒も飲める花屋「bloom drop(ブルームドロップ)」の店長、鷲美大笑は名家・鷲美家の元箱入り息子でLMTMに住み込みながら追い出された実家にも居座り続ける人物、八千八ちうは雷を司る竜族の自称8008代目当主で、人間に憧れて人の姿を取りながらまだ静電気しか起こせないという。両日とも20時30分からは、その日デビューした3人とk4senが出演する公式番組をUltraLMTM公式YouTubeチャンネル(@UltraLMTM)で配信する。
k4senは2010年にゲームキャスターとしてキャリアを始め、「コール オブ デューティ」シリーズの実況で知られる存在。2021年9月23日にZETA DIVISIONのCREATOR部門へ加入した。2022年から主催する招待制イベント「The k4sen」は、『リーグ・オブ・レジェンド』のリーグ戦「League The k4sen(LTK)」をはじめ、プロ選手・ストリーマー・VTuberが一堂に会する場として定着。2025年7月8日の「ZETA The k4sen」には52人が出演し、総同時接続者数は12万6000人を超えた(GANYMEDE発表)。YouTubeのチャンネル登録者数は2025年9月4日に100万人に到達している(KAI-YOU)。ブランド発表直後のKAI-YOUのインタビューでk4senは、LTKや普段の配信でVTuberと関わるなかで面白い人材がまだ多くいると感じたことを企画のきっかけに挙げ、方向性については「変わったことをしようとは思ってなくて、真っ直ぐ、VTuberとして王道のスタイルでいきたいと思ってます」と語っていた。メンバーが望む活動を尊重しつつ、生活が成り立つようにプロデュースする考えも示している。
ストリーマーとeスポーツ組織が組んだVTuberブランドとしては、VTuber・渋谷ハルとプロゲーミングチームCrazy Raccoon、歌手のまふまふ・そらるが共同プロデュースするNeo-Porte(ネオポルテ)が先例にあたる。同事務所も2022年3月に1期生6人でスタートし、2025年2月にはぶいすぽっ!を運営するBrave groupと経営統合した。韓国でもストリーマーのWoowakgood(우왁굳)が手がける異世界アイドル(ISEGYE IDOL)など、ストリーマー主導のバーチャルグループが定着している。UltraLMTMは、ZETA DIVISIONのファン層とk4senのイベントを通じたつながりを初期の視聴者基盤とし、活動そのものをゲームのパッチのように設計した点で先行例と異なる。1年の準備を経たブランドの最初の結果は、10月5日・6日の初配信で示される。

