ホームVTuber天籠りのん、VEE終了当日にすぺしゃりて移籍を発表 同期・安心院みさと1年半ぶり同じ事務所に

天籠りのん、VEE終了当日にすぺしゃりて移籍を発表 同期・安心院みさと1年半ぶり同じ事務所に

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ソニー・ミュージックエンタテインメントのバーチャルタレント育成&マネジメントプロジェクト「VEE」が9月30日をもって運営を終了し、活動継続を選んだ20名の移行先が各自の公式アカウントから順次明らかになっている。その終了当日、所属していたVシンガーの天籠りのんさんが、REALITY Studiosが運営するVTuber事務所「すぺしゃりて」への移籍を発表した。発表の場は同日20時前から配信された「VEE卒業3Dライブ」で、ゲスト出演していたすぺしゃりて所属の安心院みささんが隣にいる状態でのサプライズ発表となった。すぺしゃりて公式X(@Specialite_JP)も同日、移籍決定を告知。天籠りのんさん本人はX(@LinonAmakomo)で「なんと!すぺしゃりてに移籍することになりました!!!!! 詳細は明日の初配信でお話しさせてください」と投稿し、新しいキービジュアルを使ったティザー映像も同日夜に公開された。

移籍後初配信は10月1日21時から天籠りのんさんのYouTubeチャンネルで約1時間にわたって行われ、同日22時27分からは安心院みささんとの「加入組初コラボ」を約1時間40分配信した。2人は2023年8月12日にVEEの第6弾「Dev-f」として甘楽デイティーさんとともにデビューした同期にあたる。安心院みささんは2025年3月31日にVEEを卒業して個人勢として活動したのち、同年10月18日にすぺしゃりてへ加入しており、2人が同じ事務所に並ぶのは1年半ぶり。コラボ配信のタイトルも「私たち、同期になります(1年半ぶり2回目)」だった。10月2日17時からは、事務所メンバー全員に逆凸する配信も行っている。

今後の予定としては、10月18日に渋谷ストリーム ホールで開催されるVTuber音楽フェス「深海フェス2026『超・深海』」Day2のグランドステージに出演する。初配信の概要欄によると、VEE所属扱いでの出演のため3D・オリジナル曲ありのパフォーマンスになるという。同フェスは株式会社ProjectBLUEが主催し、10月17日・18日の2日間で3ステージに100組以上が出演、Day2のVVIPチケットは完売している。天籠りのんさんは「VSinger志望のエセ不良少女」という設定で歌を軸に活動し、プロ雀士を招いた麻雀配信でも視聴層を広げてきた。2025年1月31日リリースの2ndシングル「メメメのメ」は麻雀用語を歌詞に織り込んだ楽曲で、女優・ファッションモデルの山之内すずさん、芸人のハリウッドザコシショウさん、麻雀の師である瑞原明奈プロが出演する実写版MVも制作された。キャラクターデザインは小原トメ太さん(QP:flapper)が手がけ、YouTubeチャンネル登録者数は8万人を超える。

すぺしゃりてはグリーホールディングス100%子会社のREALITY Studios(東京都港区)が2023年5月に設立し、同年12月に1期生が活動を開始したゲーム配信主体の女性VTuber事務所だ。2025年3月からは新規デビューに加えて活動中のタレントの加入・移籍も対象とする常設オーディションを運営しており、安心院みささんが加入枠からの第1号だった。天籠りのんさんはこれに続くVEE出身2人目のメンバーで、公式サイトに掲載された所属タレントは22名となった。一方のVEEは2021年に始動し、活動名やキャラクターの権利をタレント本人の資産として扱う設計を掲げてきた。8月31日には「現在の体制を維持しながら、持続可能な事業として運営を継続していくことは困難である」と判断したとして9月30日での運営終了を発表。当時の所属21名のうち20名が活動名・キャラクター・YouTubeチャンネル・SNSアカウントを引き継いで活動を続けることになり、魔王トゥルシーさんや黒燿リラさんらは10月から個人勢として活動すると各自のXで表明した。そのなかで天籠りのんさんは既存事務所への合流を選んだ形だ。

REALITY Studiosの親会社であるグリーホールディングスは4月22日、「ぶいすぽっ!」を運営するBrave groupのシリーズE(融資を含め総額約80億円)に子会社REALITYを通じて追加出資し、筆頭株主となった。グリーグループは当時、業界最大級のタレントマネジメント基盤を構築する構想を示している。ソニー・ミュージックが自社運営のVTuberマネジメントから退く一方で、グリー系は事務所運営と出資の両面で外形を広げており、VEE出身の2人がすぺしゃりてに集まった流れはこれと重なる。ファンにとって変わるのは所属表記と運営窓口であり、チャンネルもキャラクターも活動名もそのままだ。VEEが掲げてきた、権利をタレント本人に帰属させる原則が、運営終了の局面で空白のない移籍として機能した事例といえる。

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