ホームVTuberBrave group、新VTuberグループ「GΔ59」発表 — 新IPプロジェクト「東京仮想」第1弾、5月上旬デビュー

Brave group、新VTuberグループ「GΔ59」発表 — 新IPプロジェクト「東京仮想」第1弾、5月上旬デビュー

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イマーシブコンテンツとIP世界観の構築を掛け合わせる動きが広がるVTuber業界で、ぶいすぽっ!・HIMEHINA・Neo-Porteの運営会社を傘下に持つBrave groupが、次世代コンテンツレーベル「BEverse(ビーヴァース)」を通じて新たなオリジナルIPの始動を告げた。4月16日、BEverseはクリエイティブプロジェクト「東京仮想」の第1弾として、新VTuberアイドルグループ「GΔ59(ジゴク)」のデビューを発表した。グループ名は数学記号のΔ(デルタ=変化)と素数の59を組み合わせた造語で、”変化の先にある未知”を象徴するものだという。

メンバーは宵闇めぇ(よいやみ めぇ)、千白るな(ちあき るな)、甘噛こんこん(あまがみ こんこん)、爪伽リン(つめとぎ りん)の4名。各メンバーの個人Xアカウント(@mee_yoiyami、@luna_chiaki、@konkon_amagami、@rin_tsumetogi)もあわせて公開された。キャラクターデザインの順次公開のほか、グループPVや個人ティザー映像、デビュー楽曲情報、初配信の詳細は後日発表される予定となっている。デビュー配信は5月上旬にTikTok LIVEとYouTubeで同時配信の形で実施され、「東京仮想」独自のインタラクティブ形式である第1回「代替現実配信」も同時期に行われる。

「東京仮想」は、現実世界をゲームの一部として取り込みながら物語が進行するARG(代替現実ゲーム:Alternate Reality Game)の要素を軸に据えたプロジェクトだ。配信やSNS投稿、公式サイト、Discordコミュニティなどに断片的に提示される情報を、視聴者自身が考察することで物語が立ち上がる設計となっている。プロジェクトには、ホラー・オカルト領域で評価を得ているクリエイターが多数参画しており、プロローグストーリーとして「前世、花葬のお願い」と題されたナラティブも提示されている。GΔ59の発表に合わせて「東京仮想」のティザーサイトは、架空の地下アイドルグループ「Chu-Chu-Trick」の公式サイトへと姿を変えた。同グループはメンバーの1人が謎の失踪を遂げているという設定で、公式サイトからアクセスできるメンバーのAmebaブログには、不穏な記述や不気味な写真が掲載されている。

TikTok LIVEにおける配信運営には、TikTok LIVE提携エージェンシーとして国内最大級のクリエイターネットワークと専用配信スタジオ「GGTK東京第一スタジオ」を保有する株式会社Global Growth(GGTK)が参画する。GGTKはTikTok LIVE配信における累計ギフティング総額が200億円を突破し、国内5,500名以上のクリエイターが所属する運営会社で、BEverseとの連携により企画から配信運用までを一気通貫で支援する方針だ。BEverseは2024年4月にBrave groupが立ち上げたメタバース特化のコンテンツレーベルで、これまでLiTMUSとの協業によるRobloxタイトル『青鬼ナイトメア』や、Fortniteタイトル『恐怖の森 -Liar In The Dark-』など、没入型ゲームコンテンツの企画・プロデュースを手がけてきた。BEverse責任者・三浦氏の公開インタビューによれば、『青鬼ナイトメア』はウィークリー平均約100万プレイを記録する一方、日本ユーザーはわずか6%程度にとどまっており、海外トラフィックが圧倒的に多い構造となっている。今回のGΔ59は、BEverseがゲームIPの翻案から、オリジナルのバーチャルタレント・アイドルIP開発へと領域を広げる転換点に位置づけられる。

VTuber業界において、単なるキャラクター活動にとどまらず世界観やナラティブ自体をサービスとして提供する方式は、『Project:;COLD』をはじめとする日常侵食型ミステリーでも有効性が示されてきた。Brave groupは2025年に韓国大手IT企業・カカオと資本業務提携を締結し、同年には米国事業の一部を新会社へと移管するなど、グローバルIP展開を加速させている。TikTokとYouTubeを同時拠点に据え、ARG設計によってファン参加を促すGΔ59の枠組みは、日本発IPの海外展開戦略とも連動するものであり、今後のアジア圏バーチャルエンタメ市場における新たなフォーマットとしても注目を集めそうだ。

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