日本は世界のVTuber輩出の約4割を占めるとされる最大市場であり、新事務所の設立や新人デビューが途切れることなく続いている。こうした流れのなか、アイドル活動に特化した新たなVTuber事務所が始動した。
合同会社New Metaは6月13日、アイドルVTuber事務所「にゅ~めた」を設立し、本格的な活動を開始すると発表した。運営は神奈川県横浜市に本社を置く同社で、代表は伊藤俊樹氏。にゅ~めたは「日常のすぐそばにある、ときめきと安心感」をコンセプトに掲げるアイドルVTuberグループで、多様な魅力を持つタレントがそれぞれの個性を生かしたコンテンツを通じて視聴者との関係を築いていく方針を示した。
記念すべき一期生には、学生アイドルVTuberの乙花ゆうりが6月23日にデビューする。乙花ゆうりは、みんなから愛されるトップアイドルを夢見る高校3年生というキャラクター設定で、ほんわかマイペースなギャルでありながら、どんなことにも全力で挑む努力家として描かれている。主な配信は歌・料理・ゲームで、初配信は6月23日19時にYouTubeで予定されている。キャラクターイラストは藤崎ひかり氏が手がけた。公式アカウントは事務所のX「@NewMeta_Pro」、乙花ゆうりのYouTubeおよびX「@otohanayuuri」。運営の合同会社New Metaは2025年1月に設立されたコンサルティング会社で、インフルエンサー・イラストレーター・同人活動者のファンクラブやSNS運用を手がけてきた。
世界のバーチャルアイドル・VTuber市場は調査機関によって推計の幅が大きいが、QYResearchは2024年の約14億ドルから2030年には約39億ドルへ、年平均18%台で成長すると見込む。日本はそのなかでも輩出比率が最も高い市場とされる。これまで多くの新興事務所が単独もしくは少数精鋭の一期生でデビューを始めてきた経緯を踏まえれば、単独タレントで活動を立ち上げる今回の設立も、日本業界における一般的な参入の形と軌を一にする。
大手企業が主導してきた日本のVTuber市場で、コンサルティングを基盤とする新興運営の参入が続くなか、乙花ゆうりのデビュー後にタレントが追加されるか、グループが拡大するかが、にゅ~めたの定着を占う注目点として残る。

