Kizuna AI株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:大坂武史)は10月9日、バーチャルタレント・アーティストのKizuna AI(キズナアイ)がNew Single「モンスターファクトリー」を同日リリースし、ミュージックビデオ(MV)を公開したと発表した。楽曲は9日0時から各音楽配信サービスで配信中で、MVは同日20時にYouTubeチャンネル「A.I.Channel」で公開された。キズナアイにとって初めてのハロウィンテーマソングで、作詞・作曲は水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミ氏が担当、キズナアイとは初タッグとなる。2022年2月26日の「hello, world 2022」を最後に無期限スリープに入り、ちょうど3年後の2025年2月26日に音楽アーティストとして活動を再開したキズナアイが、12月1日の活動10周年を2カ月後に控えて届ける季節曲だ。
同社によると、ケンモチ氏の持ち味であるポップとダンスミュージックを掛け合わせたアレンジに、コミカルでキュートな歌詞が乗った遊び心のあるハロウィンナンバーに仕上がった。振り付けはいりぽん氏、衣装デザインは前作「My Love」に続きmitti氏が担当し、MVディレクターには初タッグとなるYuya Utamura氏(SPECIMEN)を起用。ジャケットイラストはTam-U氏、ジャケットデザインはTsuyoshi Kusano Design、ミックスはHideyuki Matsuhashi氏、マスタリングはMasato Morisaki氏が手がけた。MVの舞台は怪しくもどこか愛嬌のある「秘密のおばけ工場」で、工場長となったキズナアイが世界征服を目指して手を替え品を替えモンスターの製造に励むものの、生まれてくるのは可愛いモンスターばかりというドタバタ劇が繰り広げられる。初披露となるハロウィン衣装の3DモデルもこのMVでお目見えした。
ケンモチ氏は「『ハロウィンと言えば怖がらせてナンボでしょ!』と張り切っているのに、どうしても可愛いモンスターしか作れない工場長キズナアイをフルスロットルで描いてみました」「キズナーの皆さんと一緒に、歌って・踊って・盛り上がれる一曲になっていたら幸いです。ハッピーハロウィン!」とコメント。Utamura氏は「やりがいがありすぎて、気づけば制作期間中はほぼ家を出ていません」と制作の熱量を明かし、mitti氏は「ふんわり可愛いけれど、ちょっぴりホラーなアイちゃんの姿を、ぜひ楽曲と一緒にお楽しみください!」と呼びかけた。いりぽん氏は「初めて知ったバーチャルYouTuberがキズナアイさんだったので、とても光栄な気持ちです!」とし、振り付けについて「今にもイタズラしてきそうなおちゃめな感じを取り入れつつ真似しやすい感じにもなってます!」と説明。Tam-U氏は「バーチャルYouTuberという存在がまだ今ほど当たり前ではなかった黎明期、その先頭を走っていたアイちゃんを見ていた自分が、時を経てこうして一緒にお仕事をさせていただけることは……!とてつもなく感慨深く、嬉しい気持ちでいっぱいです!!」と振り返り、「どこかあの頃の“親分”を思い返しながら、楽しくジャケットを描かせていただきました」と語った。
リリースに合わせ、LINE MUSICの再生回数キャンペーンと記念グッズの受注も始まった。LINE MUSICで対象期間中に「モンスターファクトリー」を630回以上再生し、応募フォームから応募した全員にデジタル特典「キズナアイ オリジナル待ち受け」が贈られる。630はキズナアイの誕生日6月30日と同じ数字だ。記念グッズはアクリルジオラマ、アクリルスタンド、B2タペストリー、マグカップ、TOY KIT風キーホルダー、ステッカーセット入りスライダーケース、ランダムクリアカード、特典付きスペシャルセットのラインナップで、YouTubeメンバーシップ会員限定の「スペシャルピンズ」も用意。受注期間は10月9日20時から10月26日23時59分までで、公式グッズストアで受け付ける。
10周年メモリアルイヤーを世界中のファンと盛り上げるワールドツアー企画「Kizuna AI WORLD TOUR GO TO 2027」も改めて告知された。7月1日の「My Love」リリースと同時に始動した同企画は国内外のイベント出演や企業タイアップのオファーを広く受け付けるもので、公式ツアーサイトによると7月3日の米ロサンゼルス「Anime Expo」、7月19日のベトナム・ホーチミン「HOBBY HORIZON SINGULARITY 2026」、8月18日のTOYOTA ARENA TOKYO「ASOBIEXPO 2026」を経て、10月11日にタイ・バンコクの「AniEx」、11月1日に幕張メッセの「NIGHT HIKE 2026 in Makuhari」への出演を控える。活動再開後のキズナアイは、2025年3月にアソビシステムとエージェント契約を結び、同年9月20・21日にZepp Shinjukuで復活ライブ「Homecoming」を開催、今年6月30日の10th Birthday Live「A.I.Party! 2026 ~My Love to u~」と翌7月1日の「My Love」へと音楽を軸に歩みを重ねてきた。復帰曲「かもね」のESME MORI、「My Love」のNorに続き、桃太郎や赤ずきん、一休さんといった誰もが知る題材をひねったコミカルな歌詞で知られるケンモチ氏を迎えた今作は、復帰後の音楽路線を季節イベントへ広げる一曲といえる。10周年に向けた次のステージは、リリース2日後となる11日のバンコク「AniEx」出演だ。

