韓国のXRゲーム開発会社Pixelity Inc.は9月29日、開発中の新作XRゲーム『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS(エヴァンゲリオン:Δ クロスリフレクションズ)』の新たなティザー映像を公式X(@EvangelionXR_JP、@EvangelionXR_GL)で公開した。映像は9月25日に米サンフランシスコで開かれた体験会「Hands-on Preview」の会場で来場者向けに先行上映されたもので、4日後に一般公開された形だ。公式Xは「サンフランシスコ Hands-on Preview会場にて先行公開した『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS』の新たなティザー映像を公開します!」と告知している。本作は2025年2月にスタジオカラーの名前とともに開発が発表され、同年9月に正式タイトルとロゴが決まったタイトルで、発売は2027年の予定だ。
ティザー映像は42秒。開発中の映像で製品版とは異なる場合があるとの注記付きで、プレイシーンが収められている。米VR専門メディアUploadVRは、綾波レイが見守る前で生け垣を刈り込む場面やパイを食べる場面など、戦闘とは離れたインタラクション要素が映像に含まれていると伝えた。先行上映の舞台となったサンフランシスコの体験会はユニオンスクエア近くで開催され、事前抽選で選ばれた約80名が無料で参加した。会場では開発中ビルドのストーリーモードとバトルモードの試遊に加え、エヴァの主要キャラクターが参加者の隣に歩み寄って立つAR体験、NERV本部を再現した空間をヘッドマウントディスプレイで歩き回るVR体験も用意された。
『EVANGELION: Δ CROSS REFLECTIONS』は、『新世紀エヴァンゲリオン』の世界と交差する物語を体験する没入型XRゲーム。舞台は第3新東京市とNERV本部で、プレイヤーはNERV士官候補生の一人としてエヴァの主要キャラクターや本作オリジナルのキャラクターと行動をともにし、未熟なまま悩み迷いながら選択を重ねて成長していく自分自身の物語として進んでいく。プレイモードは物語を追うストーリーモードと戦闘に特化したバトルモードの2種類で、バトルモードはNERV内部のシミュレーション環境が舞台となる。操作はコントローラーを使わず、手と指の動きだけですべての動作を行うハンドトラッキング方式で、今年2月に横浜アリーナで開かれた『EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION』のステージで開発陣が明らかにした。シリーズは全3部作の構成で、第1作となる本作はTVアニメ第1話から第11話までの出来事を軸に、原作の重要なエピソードとゲームオリジナルのストーリーをつなぐ。
発売時期は当初2026年とされ、2025年9月の正式タイトル発表時には2026年上半期の特別デモ版配信も予告されていた。しかしPixelityは8月下旬、公式Xを通じて発売時期を2026年から2027年に変更すると発表し、新たな発売時期は確定次第公式Xで案内するとした。あわせて、予告済みのHands-on Previewは予定通り実施し、体験会で得たフィードバックを開発と品質向上に反映する方針も示した。対応機器は「さまざまなVRデバイス」とのみ案内され、具体的なプラットフォームは未公開だ。一般ユーザーが本作に触れる機会は、2025年12月に東京とカリフォルニアで実施したフォーカスグループテストを皮切りに、今年2月の横浜アリーナの試遊ブース、5月に京都で開かれたインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」のブース、そして9月のサンフランシスコへと続いてきた。次の開催地はドイツのフランクフルト・アム・マインで、Pixelityは9月30日に開催都市を発表するとともに参加応募の受付を開始した。開催日は11月6日(金)、応募は10月13日まで公式Xに掲載された応募フォームで受け付ける。
エヴァンゲリオンのVR化は、2017年にバンダイナムコのVR施設「VR ZONE」で稼働した『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』が先例にあるが、こちらは施設でしか体験できないアトラクションだった。UploadVRは本作を、家庭用ヘッドセットを前提に作られる初のエヴァンゲリオンVR・XRゲームと位置づけている。開発を担うPixelityは2017年設立、ソウル近郊の板橋(パンギョ)に拠点を置くXR専業スタジオで、Apple Vision Pro向けに『Shooting Break』『Rolling Buddy』などコントローラー不要のタイトルを手がけてきた経緯があり、本作でも同じ操作思想を踏襲した。日本、米国、ドイツと続く体験会は、発売前に3地域のユーザーの反応を直接集める工程でもある。体験会は2026年内にグローバルで実施する計画が維持されており、フランクフルト以降の日程や対応機器、発売時期は公式Xで順次案内される。

