アメリカ出身の人気VTuber Rosedoodle(ロズドゥードル) が、アジア市場への進出を本格化させている。Twitch歴は10年近く、VTuberとしても数年以上にわたって活動しており、その破天荒でカオスなパーソナリティが特徴だ。
RosedoodleがTwitchで配信を始めたのは2015年。まだVTuberという言葉が広く知られていなかった時代だ。もともとはフリーのイラストレーターとして活動していたが、2018年10月に自身でLive2Dモデルを一から制作し、VTuberとしての活動を開始した。デビューという概念がまだ一般的でなかった当時、自作モデルでのスタートは異例とも言える。
彼女のキャラクター「Rosedoodle」は、ティール色の髪をした猫芽(キャットスプラウト)。人間の姿を保つための魔法の首輪を持ち、頭に咲く花は「命をつなぐ存在」と語る。「あの花、実は頭蓋骨に根付いていて、それが私の命の源なんです」と笑いながら話した。
日本人VTuberの青髪キャラクターに影響を受けたことが、VTuber活動を始めるきっかけだったという。「気がついたらアニメの女の子になりたくなって、衝動的に始めちゃいました」と語る。
配信は毎週火・木・金曜日の午前9時30分〜午後4時(米国東部時間)にTwitchで配信。雑談、イラスト制作、キャラクターデザインを中心に、時にはゲームも行うが、その内容は常に予測不能で、誰もが楽しめるインクルーシブな空間を目指している。
ファンコミュニティ「Honeybuns(ハニーバンズ)」は、蜂やウサギのような姿をした、いたずら好きでお茶目な存在。Rosedoodle自身を反映するかのような性格だ。「ベルやクリッカーの音に反応して、新規視聴者を歓迎してくれるんです」と話す。
成人視聴者を中心に構成されたコミュニティである理由は、配信内でメンタルヘルスや性に関するウェルネスなど、成熟した話題も多いため。「開かれた心を持った、ゆるくておバカで、いたずら好きな人たちが集まる居心地の良い空間を作りたいんです」と語る。
配信外でも、彼女はDiscord、TikTok、Instagram、X(旧Twitter)、Blueskyなど、あらゆるSNSを通じてファンと積極的に交流している。「私の活動はコミュニティがあってこそ。だからどのプラットフォームでも常につながっていたいんです」。
さらに、RosedoodleはインディーVTuberグループ「VCHIBAN」のメンバーでもある。親友のBuffpup、AiCandii、ShiaBunと共に設立し、ポッドキャスト、ゲーム、アニメーション、グッズ制作など、多岐にわたるコラボレーションを展開している。最近では、Steam上で第2作目のゲーム『Stardust Skate』をリリースしたばかり。個人活動にとどまらず、VTuberというカルチャーがいかに「共同創作」の場であるかを体現している存在だ。
今後の目標としては、マスコットキャラクターの制作を増やしたり、ステージ恐怖症を克服して歌ってみた動画をもっと発信したいとのこと。「もっと自信を持って、何でも“YES”と言える自分になりたい。それ以上に、ただ単純に、みんなが笑顔になれるコンテンツを作りたいんです」。
この夏、アジアでも「Rosedoodleの庭」が広がっていくかもしれない。マスコットを描いているときも、ファンと笑い合っているときも、彼女は“リアル”と“カオス”を見事に両立させるVTuberだ。その魅力に、多くの人が惹きつけられるのも納得である。
@rosedoodle の各種SNSをフォローして、「Honeybun」の仲間入りをしてみてはいかがだろうか。彼女の配信を見れば、きっと心がふわっと咲いていく感覚を味わえるだろう。