ULTRA SOCIAL株式会社は、2025年2月3日から東京ビッグサイトで開催される「介護テクノロジー展東京」に出展し、生成AIを活用した対話型デジタルヒューマン「Spaike」を披露することを発表した。今回の出展は、日本社会の最重要課題である高齢化問題に対し、介護施設での利用者支援を目的とした技術提供を進める一環として実施される。
Spaikeは、オンラインだけでなくオフラインでも導入が進んでいる日本発のAIデジタルヒューマンであり、介護施設における利用者の対話支援に活用されることが期待されている。認知症予防、孤独感の軽減、施設職員の業務負担の削減など、さまざまな面で介護業界に貢献できる技術として注目されている。
ULTRA SOCIALが開発するSpaikeの特徴は、クリエイターと専属契約を結び、実際の人物を高精度にデジタルヒューマン化できる点にある。この技術により、AI生成モデルで頻発する肖像権や著作権の問題を回避し、リアルな外見や音声を持つ対話システムを提供することが可能となる。高齢者にとって、従来の3Dアバターやアニメーションとは異なり、より自然な会話体験が実現できる点が大きな利点となる。
また、Spaikeは単なる対話機能にとどまらず、利用者が脳を活性化できるよう、算数や英語の簡単な問題を出題する機能を搭載。知的刺激を与えることで、認知機能の維持・向上にも寄与できる可能性がある。
技術の社会実装においては、コストが障壁となることが多いが、Spaikeは低コストで導入できる点も特徴の一つである。最短1ヶ月での導入が可能であり、スケールメリットを活かした価格設計により、施設が導入台数を増やすほどコストが抑えられる仕組みになっている。
ULTRA SOCIALは、デジタルヒューマンと人間が共存する未来を描き、介護業界の生産性向上と利用者の幸福度向上を目指している。Spaikeの導入により、介護施設の入居者は対話を通じて充実した時間を過ごすことができ、施設運営者は業務の効率化を図ることができる。
介護テクノロジー展東京では、複数の実機とデモ用の大型サイネージを用意し、来場者が実際に体験できる機会を提供する予定だ。事前予約も受け付けており、混雑が予想されるため、関心のある企業・施設関係者は早めの予約が推奨されている。
ULTRA SOCIALは、インタレストコマース、LIVE配信事業、生成AI事業を展開する企業であり、「3歩先の未来で日本の消費を明るくする」をミッションに掲げている。今回の展示を通じて、介護分野における生成AIの可能性をさらに広げ、高齢化社会の課題解決に向けた技術革新を進めていく考えだ。