ホームVTuberPLAVE(プレイブ)、デビュー2周年記念の大規模ポップアップストアでファンとオフライン交流を強化

PLAVE(プレイブ)、デビュー2周年記念の大規模ポップアップストアでファンとオフライン交流を強化

公開日

spot_img

バーチャルアイドルグループPLAVE(プレイブ)は、デビュー2周年を記念して大規模なポップアップストア「Happy Plave Day」を開催し、ファンとのオフライン接点を一層深めた。事前予約は開始からわずか2時間で2万5千人を超える申し込みが殺到し、イベント会場となったソウル・蚕室(チャムシル)ロッテ百貨店ワールドタワー店周辺は、プレイブのビジュアルでラッピングされ、祝祭ムードに包まれた。

バーチャルであるにもかかわらず、PLAVE(プレイブ)はデビュー以来、リアルアイドルに匹敵するファンダムと認知度を築いてきた。2023年にリリースされたデビューシングル「ASTERUM(アステルム)」は初週で100万枚以上の売上を記録し、地上波音楽番組で1位を獲得、音楽チャートでも上位にランクインするなど、男性バーチャルアイドルとしては初の単独コンサートも開催し、韓国のバーチャルエンターテインメント市場の中心的存在となっている。

このような成功の背景には、K-POPアイドルの文法を忠実に踏襲した戦略的なアプローチがある。リアルタイム配信、ビデオ通話形式のファンミーティング、オフラインコンサートなど、従来のアイドル活動のスタイルをバーチャルでも可能な限り再現し、キャラクター中心の表現という特有の強みを活かしてファンに新しい「アイドル体験」を提供している。

今回のポップアップストアは、PLAVE(プレイブ)のアイデンティティと体験重視のコンテンツが最もよく融合された場となった。実体のないキャラクターでありながら、ファンは彼らと感情的に繋がっていることを再び証明した。店内にはメンバーが隠れているという設定の巨大バースデーケーキオブジェや、手書きのメッセージ、活動のタイムラインなど、ファンの感性に訴えかける演出が随所に施された。

ホログラムフォトゾーンでは、メンバーと一緒に4コマ写真を撮影できる仕組みとなっており、高度なモーショングラフィックスがファンに強い印象を残した。店舗の半分は記念グッズ販売エリアとして構成され、キャラクターぬいぐるみ「ムメミム(므메미무)」をはじめとする新商品の数々が即座にファンの注目を集めた。

この日は、まさにPLAVE(プレイブ)のデビュー2周年当日でもあった。2階の大型スクリーンには、メンバーがファンと共に2周年を祝う姿がリアルタイムで放映され、平日の夜にもかかわらず、多くのファンが会場に詰めかけた。ファンたちはPLAVEという「仮想の存在」と直接会うことはなかったが、その存在感を確かに感じ、感情を交わしていた。

所属事務所であるBLAST(ブラスト)は、このような流れを受け、常設カフェ「ASTERUM 433-10」を運営し、継続的なファン交流の場として活用している。こうした試みは、PLAVE(プレイブ)が単なる2Dキャラクターに留まらず、K-POPとバーチャルの境界を越える存在へと進化していることを示している。

なお、今回のポップアップストアの成功は、単なるファンイベントにとどまらず、バーチャルコンテンツが現実世界においていかに大きな影響力を持つことができるかを示す実証実験とも言える。依然として「どうせ偽物ではないか」という視線は存在するが、PLAVE(プレイブ)はその視線を楽しむかのように、自らの道を一歩ずつ切り拓いている。

最新記事

おすすめ記事