バーチャルストリーマー「サイダー」が韓国の配信プラットフォーム「SOOP(旧アフリカTV)」で目覚ましい活躍を見せ、野球ファンから熱い支持を受けている。累計視聴者数は616万人を超え、総配信時間は5,000時間以上という驚異的な記録を達成。独自のコンテンツと双方向のコミュニケーションを武器に、バーチャルストリーマー市場に新たな可能性を切り拓いている。
サイダーはSOOPのバーチャルストリーマーの中で初めて野球に特化したストリーミングを開始した。彼は韓国プロ野球チーム「起亜タイガース」の熱狂的なファンとして知られ、その軽快なトークと個性的な魅力で人気を博している。2022年にSOOPへと移籍して以降、試合の実況配信にとどまらず、多彩な野球関連コンテンツを展開しながら、SOOPを代表するスポーツストリーマーへと成長した。
サイダーの代表的な番組の一つが「ホームランサイダーショー」である。この番組では、野球に関するクイズ、バッティングゲーム、ファンとのQ&Aコーナーに加え、各球団の応援歌を歌ったり踊ったりする企画も盛り込まれている。従来の野球配信とは一線を画す「野球に関係ない野球コンテンツ」というユニークなコンセプトが特徴で、野球ファンだけでなく幅広い視聴者を惹きつけている。
サイダーにとって、配信の核となるのは視聴者とのコミュニケーションだ。コメント欄でのやり取りを重視し、ファンと共に応援することで、まるで球場にいるような臨場感を生み出している。彼の配信スタイルについて、ファンからは「まるで試合を一緒に観戦しているような感覚になる」と好評を得ており、彼自身も「視聴者こそが配信の原動力」と語り、日頃の感謝を伝えている。
バーチャルストリーミングの魅力は、リアルと違った形での率直な交流や、新しいスタイルの配信にある。サイダーは「バーチャルの世界には参入のハードルがあるが、それ以上に新鮮さと親しみやすさを提供できる」と強調し、この新しいストリーミングの可能性を信じている。2025年にはさらにプロフェッショナルなコンテンツを展開し、より幅広いファン層に楽しんでもらえるような配信を目指している。
サイダーは、ファンと共に成長しながら、起亜タイガースの優勝を心から応援している。その独自の魅力と情熱的なコンテンツは、視聴者に笑いと感動を届けるだけでなく、バーチャルストリーマー市場に新たな可能性を示し続けている。