ホームVTuberアジアのファンに会う準備は万端ーー“黄昏のオオヤマネコ”Naomi Nyao、韓国を拠点に活動を拡大【インタビュー】

アジアのファンに会う準備は万端ーー“黄昏のオオヤマネコ”Naomi Nyao、韓国を拠点に活動を拡大【インタビュー】

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VTuber業界に次々と現れる“完成されたキャラクター”たちの中で、ナオミ・ニャオ(Naomi Nyao)はそのカオスでアンチヒロイン的な存在感でひときわ異彩を放っている。

彼女の姿はまさに“黄昏のオオヤマネコ”。血が滴るような模様、黒い炎のような尻尾、そして星を宿したような目。だが、こうした中二病的な要素の奥には、「不完全さこそが共感を生む」という、彼女なりの強い美学がある。

「完璧すぎるキャラクターって、時に人間味がなくて、距離を感じてしまうこともあるじゃないですか。私は“失敗する男の子っぽい女の子”っていう自分のリアルさを前面に出したいんです。ちょっと悪役寄りの方が、むしろ親しみが湧く気がして」

ナオミは、2023年2月18日にVTuberとしてデビュー。
それ以前は実写系のクリエイターとして活動していたが、今では毎週2回の配信を目標に、トークとゲーム実況(Marvel Rivalsなど)を織り交ぜながら、ファンと密に交流している。

「コミュニティがまだ小さい分、リスナーさんとの距離が近くて、それがすごく楽しいんです。Discordでは映画ナイトやアニメ鑑賞会も開催していて、みんなにとって“帰れる場所”になればと思ってます」

今後は韓国を拠点とし、アジアのファンとより深くつながる活動を本格化させるという。英語圏での活動をベースにしつつ、彼女はすでに中国語を話し、現在は韓国語を勉強中。さらに将来的には日本語での配信も視野に入れているという。

「将来的には、韓国・日本・中国……いろんな地域のファンと同じ目線で会話できるようになりたい。言葉の壁を越えて、多言語配信にも挑戦するつもりです」

ナオミには、ファンとの間に数々の温かいエピソードがある。
なかでも印象的だったのは、新しい配信機材(約3,000ドル)の購入資金をファンが支援してくれたときの出来事。

「泣きましたね……配信中に。こんなに自分のことを信じて、応援してくれる人がいるってことが、ただただ嬉しくて。もっと頑張ろうって心から思えた瞬間でした」

そんな彼女が次に掲げる目標は、Twitterフォロワー1万人突破、ASMRコンテンツ制作、そしてコスプレ活動への挑戦。
最近では“フィットネスアーク”に突入し、健康的な体づくりも始めている。

「コスプレする頃にはシックスパックをお見せできるかも(笑)」

そして最後に、ナオミはアジアのファンへ心からのメッセージを残した。

「韓国でも、日本でも、どこでも、私を見てくれているすべての人にありがとうって伝えたいです。言語が違っても、気持ちは同じ。私は、どのファンにも同じように、心を込めて接したい。あなたは私のコミュニティの一員。とても大切な存在です」

“黄昏のオオヤマネコ”ことナオミ・ニャオ。
その愛とエネルギーに満ちた活動は、これからも国境を超えて広がっていくだろう。

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